水。それは人類にとって欠かせないもの。
雨、滝、川、海…姿かたちが変わっても本質的には変わらないもの。
伝統工芸も芯は変わらずとも水のようにもっと自由でありたいという思いから生まれました。
未知なるガラスを求め航海の始まりです。

見た目によらず持ちやすく、そして飲みやすい形状で普段ご使用されるグラスと同じようにお使いいただけます。

尚、こちらの酒杯の底面に映る魚は水面近くで見え隠れする様子を表現しています。

Water.
It is indispensable to humankind.
Rain, waterfalls, rivers, and oceans...
they may change in form, but they remain essentially the same.

Traditional crafts also should be more free like water while the core remains the same.

This is the beginning of a voyage in search of unknown glass.

Despite the unique shape of the glass, it is easy to hold and drink from, so you can use it just like your regular glass.

The fish reflected on the bottom of this sake cup represent the appearance of fish hiding and appearing near the surface of the water.

小林昂平によるオリジナル技法「サギング切子」で自らガラス生地から制作する1点物の「Uno」シリーズの作品です。完成まで1週間を要し、手間と時間をかけて制作していきます。作品名にある数字はグラスの高さと口径を表しています。(単位はmm)

寸法(size): 高さ(height)約61mm×口径(diameter) 約66mm
重さ(weight) : 105g
満水容量(volume):約75ml
素材(material): クリスタルガラス(crystal glass)

手作りのガラス生地のため、取り除けきれない泡や不純物が混じることがございます。予めご了承ください。


桐箱付き。
熨斗をお付けする際は備考欄にて詳細をお申し付けください。



〜「サギング切子」と「Uno」について〜

「サギング」は電気炉を使用したガラス工芸技法のひとつで、丸い穴の開いた板状の型の上に板ガラスを置いて熱することで、穴からガラスを落として器をつくる技法です。そのサギングと切子を組み合わせたオリジナル技法が「サギング切子」です。


穴からガラスを落とす際は、下に型を置くことなく重力だけを頼りに器の形を成型していきます。そのため絶妙な温度管理が必要になります。温度が少しでも低いとガラスが穴から落ちなくなり、逆に温度が少しでも高いとガラスが床に落ちすぎてしまい器の形とは縁遠いものになってしまいます。理想の形で仕上げるのがとても難しい技法です。

unoはイタリア語で1という意味。作品ひとつひとつをガラス生地の制作から自らおこなうこと、サギングの際にガラスが落ちてくる様子を横から見るとUの字にみえることから、一連の作品シリーズを「Uno」と名付けました。