日本には昔から猫にまつわる逸話が多く存在し、古くは平安時代まで遡ります。ときに妖怪と表され、ときに縁起ものとなり、人間との深い関わり合いの歴史のなかで姿かたちを変えてきたという点から着想を得て、「グラスに姿を変えた猫」をコンセプトにUno neco(うのねこ)が誕生しました。見た目も手に取った感触も猫を感じて、愛着をもって豊かなひとときを過ごしていただけたら嬉しいです。
There have been many anecdotes about cats in Japan since ancient times, dating back to the Heian period (794-1185). Inspired by the fact that cats have sometimes been described as yokai (monsters), sometimes as lucky charms, and have changed their appearance throughout their history of deep relationships with humans, Uno neco was born based on the concept of a "cat transformed into a glass".
We hope you will feel the cat both in appearance and touch, and use it with affection.
小林昂平によるオリジナル技法「サギング切子」で自らガラス生地から制作する1点物の「Uno」シリーズの作品です。完成まで数日から1週間を要し、手間と時間をかけて制作していきます。作品名にある数字はグラスの高さと口径を表しています。(単位はmm)
寸法(size): 高さ(height)約85mm×口径(diameter) 約94mm
重さ(weight) : 193g
満水容量(volume):約170ml
素材(material): クリスタルガラス(crystal glass)
手作りのガラス生地のため、取り除けきれない泡や不純物が混じることがございます。予めご了承ください。
桐箱付き。
熨斗をお付けする際は備考欄にて詳細をお申し付けください。
〜「サギング切子」と「Uno」について〜
「サギング」は電気炉を使用したガラス工芸技法のひとつで、丸い穴の開いた板状の型の上に板ガラスを置いて熱することで、穴からガラスを落として器をつくる技法です。そのサギングと切子を組み合わせたオリジナル技法が「サギング切子」です。
穴からガラスを落とす際は、下に型を置くことなく重力だけを頼りに器の形を成型していきます。そのため絶妙な温度管理が必要になります。温度が少しでも低いとガラスが穴から落ちなくなり、逆に温度が少しでも高いとガラスが床に落ちすぎてしまい器の形とは縁遠いものになってしまいます。理想の形で仕上げるのがとても難しい技法です。
unoはイタリア語で1という意味。作品ひとつひとつをガラス生地の制作から自らおこなうこと、サギングの際にガラスが落ちてくる様子を横から見るとUの字にみえることから、一連の作品シリーズを「Uno」と名付けました。
~About Uno glass~
All Uno glass pieces are one-of-a-kind, created by Kouhei Kobayashi using his original "Sagging faceting(kiriko)" technique. First, the vessels are made in an electric furnace using the sagging technique, which utilizes heat and gravity, and then kiriko is applied to the shaped vessels to complete the process. The name "Uno glass" has two meanings. One is that he creates each piece by himself, from the production of the glass material to the final product, The other is that when sagging, the glass melts and falls through the hole, which looks like the letter U.